みなさん、こんにちは。
今回は、もう15年以上前に1ヶ月くらいしか行かなかった派遣先で感じた異様な雰囲気、そしてその後のことについて記事にします。
たしかその頃は「そろそろ派遣は卒業して、正規雇用されようかな」と思い始めた時期で、その案件は"紹介予定派遣"として勤務開始しました。
地下鉄某駅直結のオフィスビルに入る企業で、数フロアを借りている企業でした。
案件をいただいた時の第一印象は、「賃料の高そうなビルを数フロアも借りていて、それでいて正社員を増やしていこうだなんて、景気よさそう!」でしたが、今思えば、面接から少し異常でした。
やたらとテンションが高い上司が、まくしたてるように質問してきて、面接の最後に「血液型は?」と聞いてきていました。
そのときはなにも違和感を感じずに答えましたが、令和の時代ならアウトです。
そして入社してからすぐに「ここの会社、変!!!」と感じました。
それは、主にその上司。
私はその方とは仕事上直接関わることは無かったのですが、窓際(窓に背を向けたいわゆる上司席)の大き目のデスクに居る彼は日中ずっとしゃべりっぱなしで、その内容も
「は?」
というものばかりでした。
一番びっくりしたのは、
「ぼくね、高校までしか出ていないのに、なぜかこのポジションでこの席にすわってるの!!!」
誰も話しかけていないのに、です。
誰も聞いていないのに、一人でそのようなことを誰に向かって話すでもなく一人で喋っていたのです。
「ねえねえ、Yahoo!ニュースに〇〇〇〇っていうのがあがってきたよ!」
「サイボウズガルーンで、〇〇〇〇って表示されたー!」
誰も反応しません。
独り言のなかで「ほとんど仕事を与えられていない」とも言っていました。
そしてそこの会社の飲み会も異様でした。
歓迎会を開いてくれたのは良かったのですが、その上司が中心に座り、目の前に私。横に部署内のほかの社員がズラリ。
その上司が一人でペラペラしゃべっているだけで、周りは一切の反応・私語もなし。
目の前の私に話すでも問いかけるでもなく、ただ一人だけで喋っている。視線がどこにも向いておらず、内容は全く覚えていませんが、まったくろくでもないことだったと思います。
あんなに不気味な飲み会は後にも先にも初めてでした。
結局、私が働き始めたばかりのそこの新設ポジションは、まったく仕事がふられずやることも無く無駄にインターネットセキュリティが厳しく、見たいサイトも見られないことが多かったので、「どうせ今後ここで正社員になってもしんどい」ということですぐに辞めました。
仕事を指示してくる人が自分自身の仕事に精一杯で、当時喫煙をしていた私は喫煙所で一緒になった別部署の顔見知りの上司に、
「あの人にアシスタントを付けるのはまだ早かったみたいですよ。」と言ってやりました。
するとその上司は、
「そうだなww俺も早くこんな会社辞めてぇよ」みたいなことを言ったのです。
なかなか無いですよね。
そして辞めてから数年経った頃、ネットニュースでその会社が数千億円の負債を抱えて倒産したことを知りました。
記事を開いてびっくり。
代表取締役が、その一日中独り言を言っていた上司でした。
しかも、倒産を発表する直前に役員交代をして彼が社長になっていました。
倒産後の処理を全部彼に覆いかぶせたんでしょうね。。。
世の中ってこわいな。と思いました。
そして当時、自分が感じた違和感はある意味「正解だった」と感じました。
人付き合いをするなかや、新しい環境など、「なんか変」「なんか嫌」という感覚は見過ごさず、今後の人生でも大事にしていきたいと実感した出来事でした。