みなさん、こんにちは。
今回は、いざというときに不機嫌な幼児に効く「ごほうび」の効果的な与え方についての記事です。
下記はあくまでも、「自分自身(ママ自身)がストレスを負わないようにする方法」なので、しつけを「かわいそう」と思う方には向いていないことをあらかじめお伝えしておきます。
こどもにとっての「ごほうび」とは、お菓子です。
(お菓子に興味を示さないとしたら、果物など好物なら何でもよいです。)
スーパーなどに行ったときに、毎回お菓子を1個買ってあげることを習慣にしてしまうと、後々とても大変になります。
これは大人でも同じことで、極端な例えをすると、
出会って初めてデートするとなった男性が居たとします。
「はじめまして。お近づきのしるしとして…」みたいなかんじで、デパコスなどを1個プレゼントしてくれたとします。
CHANELの口紅あたりをイメージしてください。
そして2回目のデートでウィンドウショッピングをしていて「いいな」と思った洋服をその場で買ってくれたとします。
3回目は何をくれるんだろう?って期待しますよね。
で、3回目のデートで何もくれなかったら、人間はがっかりするようにできているのです。
つまり、(年齢にもよりますが)幼児に対しては数回お菓子を買ってあげるだけで癖がつき、毎回買わないと損した気にさせてしまう(→買ってと泣きわめく)可能性があるのです。
私の場合は、子どもが欲しい素振りを見せたとしても「今日はお菓子は買わないからね」と2歳頃から言い続けました。
おそらく概念として、「スーパーに行ってもお菓子は買わないもの」になっていたのでしょう。
ねだられた思い出もありません。
子どもがいないときにその欲しがっていたお菓子を買っておいて、良いタイミングで「これ、欲しがっていたものだよね?〇〇できたから(なにか良い行いをしたとき)特別にお菓子をあげるね!」
という与え方をするのが良いのです。
1歳~3歳くらいのうちに、「スーパーで見かけたものはその場では買わない。後日自宅で与えてもらえるもの」と覚えさせておくのがラクです。
4歳くらいになってきた頃に、「今日は特別に(なるべく理由をつけて)1個だけ買ってあげるから2人で選んでおいで」というようにしてきました。
スーパーなどでは、買い物客が一品でも多く買いたくなるようにディスプレイがされています。
幼児や子供に対してもそうで、手の届く場所・目に入る場所に彼らが欲しがりそうなものが陳列されているわけです。
それを見て場当たり的に「これが欲しい!」というのであって、自宅に居る時からそれを食べたい!と言い続けていた訳ではありませんよね。(自宅に居る時から「あれを食べたい」と言って買いに来るのならば話は別ですが)
そして買ってあげたとしても、帰宅した頃にはそのお菓子のことをすっかり忘れたいた なんてこともよくあります。
つまり、本気で欲しがっていないものを気軽に与えてしまうと簡単に手に入ることを覚えてしまい、これが後々自分(ママ側)の首を絞めることになりかねないのです。
欲しがらせて、努力(何かしらの良い行い)をさせて、達成したらそこで与えてから褒めるのです。
犬を飼ってしつけたことがある方にはわかりやすいと思いますが、基本的に犬のしつけとこどものしつけ方は一緒です。
犬も、欲しがっていない時におやつ・ごほうびを与えてしまうと、(待て・お座り など)ご主人の言う事を聞かなくてももらえる と覚えてしまいますからね。
そしてお菓子を与えたときには、言葉でしっかり褒めることが大切です。
「(何か善くない行いをしたときに)ちゃんとごめんなさいって言えたね。ママは(こどもが)ちゃんとごめんなさいって言えて嬉しかったよ」とか
「さっき、エレベーターの前でお隣さんと出会ったときにちゃんとこんにちは って言えたね」などと、
どこが良かったのか、どの点に対してそのご褒美を与えるのかを明確にしてから与えるのが効果的です。
さらにこのときに頭を撫でたり抱きしめたりしながらスキンシップをとるのも良いでしょう。
犬であっても、おやつを与えてもらって「お手ができるようになったね」とたくさん撫でてもらうと嬉しそうにしますよね。
そしてご主人との絆も深まります。
ご褒美は与え方が重要なのです。
そして2歳のイヤイヤ期など、「どうしてもこのときはぐずらないでほしい!」というときには、小粒のお菓子を「ここぞ!」というときにだけ与えるのです。
お菓子を与えられ慣れてしまっていると、この「ここぞ!」が効かなくなってしまいます。
だから、本当に欲しがっていないものを与え慣れてしまってはいけないのです。自分の首を絞めるとはこのことなのです。
ちなみにうちの二男(2歳)には、ラムネを常備しています。
コートのポケットにはラムネの(薄青色の)ボトルが入っており、仕事でヘトヘトに疲れて保育園に迎えに行ってその後に学童にもお迎えに行かなければいけないのに「ベビーカー乗らない。歩く」と言ってこちらとしては乗ってほしいときには、
「乗るんだったら、ラムネあるけど」
とすると、お菓子をもらい慣れていない子は大体はおとなしく乗ってくれるのです。
このときのごほうびの理由は、「ママの言う事(ベビーカーに乗る)がちゃんと聞けてえらい」です。
分別がつくようになってから、この習慣を徐々にやめていけばよいのです。
その方法はまたいずれ記事にします。