みなさん、こんにちは。
前回の続きです。
20時頃から陣痛が強くなってきていて、でも全然下りてきている感じがしませんでした。
この頃から、一つの陣痛が過ぎた後、吐き気に襲われるようになりました。
子宮が動いた後、胃を刺激してそれが吐き気になるようでした。
わたしの場合、この吐き気には慣れていたので、(臨月の胃酸が上まで上がってくる感じと似ていた)げっぷに切り替えていたけれども、夕食を満腹まで食べていたらきっと吐いてました。
結果から言うと、第一子のときのような眠り産は今回はできなかったけれども、不思議な体験はしました。
陣痛と陣痛の間は目を閉じていて体力は温存できたけれどもきちんと眠れはしなくて、目を閉じて次の陣痛を待つ感じでした。
一つの陣痛が過ぎ去って、また目を閉じようと思ったとき、なぜか自然とほほ笑んでいたのでした。
目を閉じながら、「あっ、わたし今ニヤついている!」というのが分かり、「これ、どういうことなんだろう?」と思ったのです。
痛くて痛くて仕方なかったんですけどね。あの無意識の微笑は何だったのか、謎です。
本陣痛の間は暑くて暑くて大変でした。
助産師さんに、「暑いです…」と言うたびにエアコンを操作してくれていたのですが、あるときに、
「これ、もう21℃設定なんですよ…」と言われました。そして、うちわであおいでくれるようになりました。
「もっと強く仰いで!!」と思ったのだけれど、このときはそんなことも言えないくらいの痛みになっていました。
外の天気が悪かったらしく、カチカチ…と雨が窓に吹き付けている音がしました。
助産師さんが分娩室から出て行っているとき、胎児が変な動きをしたんです。
例えていうならば、スーパーマリオがレンガや「?」を上に向ってどつく感じの動き。
「今から出るぞーー!!」と子宮口を拳で突き上げたようでした。
その動きがあまりにも痛くて悲鳴が出て、そしてそのタイミングで破水しました。
しばらくして助産師さんが戻ってきて下半身の様子を見たときに、「あら、破水したのね」と言ったので、
「あ、そうなんです。ナースコールで呼べなくてすみません…」と言いました。もうそんな余裕も無くなってきていたのです。(あと、さっきのどつきの痛みの余韻に打ちひしがれていた)
本陣痛の間、3回くらい「赤ちゃんは元気ですよ」と言ってくれて安心しました。
というのも、第三子のときは赤ちゃんが弱ってきていて(産婦人科医に「促進剤投与しましょうね…」と言われ、分娩台の上で同意書にサインさせられた)、今回ももしこのままお産が進まなければ促進剤を投与したり帝王切開に切り替えたりになるかと思ったからです。
赤ちゃんが元気なのは良かった。しかし全然出てくる気配がない!!
助産師さんにアドバイスを求めると、「体を丸めて胃のあたりに力を入れる感じにして、足は分娩台の足置き場と逆側に踏ん張ると良いよ」とのことでした。
その通りにすると、「そうそう、上手い上手い」と褒めてくれて、たしかに下りてくる感じがしました。
つづく