みなさん、こんにちは。
今回は、派遣社員という立場であっても、言いたいことは言う、主張すべき点は主張して、「強い派遣社員」を目指したい方へ向けて記事を書きます。
「いずれどこかの企業で正社員になりたい」という方も、ご参考になれば幸いです。
本記事は一部、「おまえの武勇伝かよ」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そういうつもりで書いてはいません。
まず、私が約10年程派遣社員をやってきて感じたのは、正社員でも契約社員でも派遣社員でも、「お人よしになるな」ということです。
正社員・契約社員は、他の社員の仕事を押し付けられるリスクが十分ありえます。
雇っていた派遣社員が契約満了前に引き継ぎをせずに辞めていった場合、それを尻ぬぐいするのは正社員・契約社員です。
その尻ぬぐい代が、ボーナスや退職金の一部を構成しているのでしょう。
もしあなた(以下、派遣社員Aとする)が派遣社員として働いていて、同じ仕事を担当する派遣社員(以下、派遣社員Bとする)がバックレたときに、「その人の分の仕事をやってよ」と言われたら、断ってよいのです。というか、断らないと契約違反になるといっても過言ではありません。
なぜならば、あくまでも派遣社員Aに割り振られた仕事はAの担当しうる量のものであり、B分の仕事までかぶるという契約にはなっていないはずだからです。(もちろん、契約内容による)
このとき、きちんと「私は当初の契約分の業務量、今までの自分の分だけしかやりませんよ」と主張しないと、同じ時給のまま仕事量だけが増えるのです。
また、契約書に無い内容のことを頼まれたときは、はっきりと「契約書に書かれていないからできない」と言わなければいけないのです。
私が以前働いていた会社のホームページ管理業務で、英語・中国語版を翻訳サイトを使って編集してくれ と頼まれたことがありました。
しかし、「外国語を使用した業務」という条項が契約書には入っておらず、その点を主張して「これは対応できない」と派遣会社・派遣先に伝えたところ、時給がアップしたのです。(時給を上げるので、外国語業務も担当してくれということです。)
派遣先企業の担当者は意図的に「この派遣費用での契約内容は〇〇と●●とXXだけど、△△もやってもらおう」と思って頼んできてるというわけではなく、忙しいのと、皆が皆"契約"に詳しいわけではないので、法務に確認してもらえば「それは頼んじゃダメなんだよ」と言われるところ、法務への確認の必要性にさえ気づかずに頼んでくるのだと思います。
なので、派遣社員こそ強く賢くならないといけないのです。
そして、与えられた仕事はその範囲内は完璧にやり、実績を積めば、次回以降は自分の希望する案件を通しやすくしてくれます。
私が「どうしてもここで働きたい」と思った案件があったところ、その担当者に問い合わせると、「もう、社内で推薦する方が決まっている」と言われました。
しかし、本当にどうしてもそこが良くて、担当者に淡々と「自分は今までこれだけの実績を残してきた。社員化の話も断ったし、(断った旨を自分の管理ページにしっかり入力するように伝えていました)普通の派遣社員だったら受け入れるような高額報酬企業の誘いを断ってまで派遣社員をやりたいといっているのだから、私をその企業に薦めてほしい」と伝えたところ、
その話が通ったのです。
「そこまで言うなら」と言って通してもらい、その企業で1年10ヶ月ほど働き、その間に第三子を妊娠して産休を取得することができました。
産休に入る前には、その案件を通してくれた事務担当者の女性が、一度私に会ってみたいということで、わざわざ派遣先に担当営業の方とご挨拶に来てくれました。(通常、事務担当者はオフィスで問い合わせが来た案件を担当営業に振るだけで、派遣先には来ないのです。面接や状況確認には、営業の方が来るので。)
その女性の事務担当者は、「あのとき(ほかに紹介する方が決まっていたとき)Fujiokaさんを選んでよかったです」と言ってくださいました。
なぜその企業で働きたかったかというと、
自宅から徒歩4分の距離だったからです。
敷地に入るまでは2分。自宅(マンションの高層階)のリビングからドアを開けてエレベーターで下りて、道を歩いて、敷地に入って建物に入って、エレベーターに乗って、自分のデスクに到着してPCの電源を入れるまで4分だったのです。
しかも、業務内容も今まで自分がやってきたことで、勤務時間帯・休憩時間・その他の条件が完璧なほど希望通りだったのです。
運が良かったとしか思えませんが、主張すべきところは主張したほうが良いです。
ユーミンの曲でもそういうのがあります
欲しいものは欲しいと云った方が勝ちなのです!
ストレスを負わずに自分が納得した契約内容の範囲で働くには、派遣というシステムは最高です。